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執筆講演 - 建築コラム

学生時代から建築家を目指す若人に贈る言葉!


建築分野の業務は、開発、企画、計画、設計、設計監理、構造、設備、施工、施工管理、積算その他関連する多くの分野に渡ります。 建築家と言われる職業はデザインを主とした計画意匠設計(総合設計)とも言われる分野です。 大学卒業後に就職したりして実務に携わると2年後に受験資格がある一級建築士があります。 皆さん、その前からある通過点が訪れるのです。若造?が[先生]と呼ばれる時です。これって変だと思いませんか? 前にもコラムでも紹介済みですが!

私の体験をお話しします。
2年近く経った時に現場会議に出たときです。夕方になり会議も終盤になると、私の父親くらいの工事現場所長が出てきて[先生、もうそろそろ終わりにしましょう。]私は事務所の所長が来ていると思い、後ろを振り向いたが所長はいません。 思わず、自分を指差すと、現場の所長曰く[市村先生ですよ!]だって〜。 これが大きな間違いなのです!何が間違いか?わかりますか? 設計者ってそんなに偉いの?先生なの?いえ違いますよね。 学校の先生でもなければお医者さんでもありません。設計者は建築の中の一部分を担っているだけなのです。 医学部の学生は学生時代から皆で[先生]と呼びあいます。将来、お医者さんになった時にも対応可能のためだと言われています。慣れておくためのようです。良いかどうか私にはわかりませんが?

設計監理者は権限を持っているから[先生]と呼ばれるのです。尊敬されているからではありません。勘違いしてはいけません。 建築家はクライアントの大切な総事業費を預かり、クライアントの要望を満たし、法律的制限化の下、社会的にも意義のある建築物を創り上げねばなりません。 画家や彫刻家、小説家が作る作品とは違うのです。勘違いしないでください! 建築における芸術的作品性はごくごく一部なのです。総合的に調和の必要な業務なのです。良くも悪くも複合的妥協打算物なのです。 これから建築家を目指して羽ばたく若人には、初心を忘れないで、めまぐるしい日常が待っています。切磋琢磨して頑張ってください。

若人の咲きはふ御代を祈りつつ 散りて朽ちなむ枯れしこの葉と